電線卸業様向け 販売管理システム

◎システム構成


・本社・支社・倉庫の3拠点を専用線で結ぶシステムです。

・セキュリティー確保のため、外部(インターネット等)へ

 の接続は出来ない仕組みになっています。

・本社4台・支社2台・倉庫1台のクライアントが

 接続されています。

・各拠点は専用線で結ばれています。これは、速度の確保

 およびセキュリティー対策のひとつとして設けております。

・本社・支社で売上伝票を入力し、在庫商品については

 倉庫から出荷します。

・本社サーバーには無停電電源装置(UPS)を設置し、

 急な停電でも安全にシャットダウンさせるようにいたして

 おります。

 

◎主要機能

・販売管理

 売上・仕入(一体)入力:

  売上の明細を登録する際、同時に仕入(特にメーカー直送など)を登録できる画面

  絶えず売上・仕入の入力画面を行き来し、一度の入力作業で両方の伝票が発行できる

  ようになっている。当然、複数の仕入先への伝票も一度に登録できる。

 自由データ参照:

  エクセルなどで加工できるよう、データベースのデータを簡単に取り出す機能。

  SQL言語という専用の言語を使って、自由に取り出せます。

  最初に取り出すための記述を弊社で用意しご提供差し上げることで、

  その一部分を変更していろいろな取り出しの範囲を変更できるためこれまで固定化

  されていた帳票ではフォローできない資料が作成可能になりました。

 

◎開発について

ヒアリング・全体要件作成

   : 今回、既存システムからの移行であったため、まずはそれをベースとして不満点や不備を挙げてもらう形で

    要件の洗い出しを行った。あらかじめ入手できたドキュメント類から類推し、確認を進める方法で進めた。

     移行時に、既存システムで十分に運用できていたので、第一段階では既存機能の盛り込み、第二段階で要望

    部分を実現するよう開発単位を分けた。

第一段階 

 設計: 既存システムのリプレイス設計ではあるが、全体像があらかじめ分かっている点、第二段階で仕様が変わ

    っていく可能性がある点も踏まえた設計を行う。特に今回売上・仕入の一体化が非常にレスポンスも踏まえ

    て考えると難易度の高いものとなった。オペレータの方ごとに微妙な操作方法の違いなどもあり、共通項の

    洗い出しに時間を要した。

     また、この段階で新たに発生した課題については、いつの段階での実装にするかは随時お客様へ提案した。

 製造:設計に基づいた実装作業を行う。この段階でこの打開では大きな問題は発生しなかった。

 平行稼動/検収

   :お客様に1ヶ月間の平行稼動を行っていただく。その際、伝票の入力方法改善の要望があがってきた。具体的

    には同じ商品で違うところから仕入れる場合でも可能なように商品を複数登録できるようにしてほしいといっ

    た内容。これについては、運用の支障とならないため、第二段階でのターゲットとした。

 本稼動

   :検収完了後の本格運用。実運用に入るとさらに、今まで気づかなかったイレギュラー処理が顕在化する。

    たとえば伝票行数。当初は5行でよいと考えていたが、6行のものが思っていた以上に見受けられたので

    6行に変更したほうが、紙の無駄を無くせる、といったもの。ただ、すぐに対応しないと運用できない問題

    は発生しなかった。

 

第二段階

 設計:この段階の設計は当初想定していた機能と、これまでに発生した新たな課題の整理作業になります。今回は

    売上・仕入関連の新たな要望が発生し、その仕様の調整が一番時間を費やしました。

    ただ、ある程度想定内だったので、大きな問題にはなりませんでした。

 製造:通常、第二段階以降は、プログラムソースの管理にも細心の注意が必要です(いわゆる二重管理になる

    場合があるため)。今回は、第一段階と第二段階で1年のブランクがあったため、そのリスクは格段に

    さがりました。

 平行稼動/検収

   :第二段階の平行稼動は1週間としました。これも、変更内容やその影響範囲に応じて異なります。一般的に

    請求締処理や更新系の処理が変更になる場合、長めの期間を設定します。ここでの検証は次のステップの

    統合稼動でのデータベースの辻褄合わせのリハーサルも重要な課題です。

 

統合稼動(第二段階を含めた本稼動)

   :第二段階の仕様を統合します。ここでの問題はデータベースの辻褄合わせです。ここでも、更新系の処理に

    変更があると、手間がかかります。ただ、第二段階の平行稼動時にテスト済みですので、大きな問題は発生

    しません。

 

◎今後について

これまで2度のリプレイスの際少しずつ機能アップを図り、よりお客様の業務に即したシステムにブラッシュアップが図られています。今後はグループウェアの導入や営業支援の機能を充実させ、よりお客様の業績アップにつながるよう取り組んでいくことになります。